Furbo User Interview Vol.9 犬ごはん先生　いちかわあやこさん「安心感もあるので、お留守番もフリーでできています」

2017/10/25

今回は「愛犬に健康に長生きしてもらいたい！」という思いから栄養学や犬のご飯について学び、たくさんの手作りレシピを公開されている、いちかわあやこさんにインタビューさせていただきました！

いちかわ先生は、フードスタイリングを含めた演出にもこだわって、オリジナルの手作り犬ごはんレシピを紹介されています。
犬のご飯を手作りする際のポイントや、愛犬のばにらちゃん・びすけくんとの生活についてなどたくさんのお話を聞かせていただきました！！

犬のごはんをつくり始めたきっかけを教えて下さい。

犬を飼い始めた時に、自分の犬が健康で長生きするには何が必要なんだろうってずっと考えていて、ごはんはやっぱり大事だよなって思ったんです。

最初はドッグフードはどれがいいんだろうから始めて、でも何が違うのかはわからなくて、インターネットや本でドッグフードや手作りの犬ごはんについて知って、見よう見まねで作りはじめました。

そうやって、正直、知ったふりをしてごはんを作って与えていた時に、ばにらが体調を崩してしまって。
結果的には食事は関係なくて、別の原因の胃腸炎だったんですが、普段はすごく元気な子なのにぐったりしているのをみて、勉強していたはずなのに、こんなにも何もしてあげられないんだって思って。

飼い主の姿勢としてこれはどうなんだろうってつくづく痛感しました。
そこからちゃんと獣医さんの講座に通い初めて、本格的に学び始めたっていうのが最初のきっかけです。

最初は仕事になったらいいなぁとは思っていたけど、絶対これで！っていうほどではなかったんですね。どっちかっていうとそこは弱気でした。（笑）
でも気付いたら色々なご縁があって徐々に仕事になっていったっていう感じです。

今までに考えてきたレシピの数はどのくらいですか。

私、忘れちゃうんですよね。（笑）
一回世に出すと、やっぱり次のことに目が行くので。
どれぐらい作ったのか、正確にはわからないですけど…
でも、アイデアレベルでボツになったものも含めると年間3ケタは作ってると思います。

レシピをひとつ考えるのにかかる時間はどのくらいですか。

1つの依頼をお受けして撮影まで2.3週間が平均なので、大体2.3週間ですかね。
レシピ１つだけではなく一度に何個か考えますし、考えている時間だけで言えばもう少し短くなると思います。

レシピを考える際のインスピーレーションはどこから受けていますか。

急ぎの時は、カフェやレストランに行ってメニューを見ます。
ぼんやりと考えている時は、ピンタレストとかでフードフォト見たりしますね。
魅せたいターゲットのライフスタイルに憑依して、こういう生活を送っていたらこういうものが必要で、これはやっちゃいけないな、とか、なりきって考えるようにしています。
気づいたら普段からずっと考えていますね。

お仕事をする上で一番大変だったこと

犬のごはんは調味料を使わないので、照りや焼き色がつかないんです。
あとは、人間のレシピのように、味のバリエーションもつけられないですし、そこのところは今でも苦戦する時があります。

けど、そこはなんとかいつも乗り越えられるんですけど、もっと大変だったのは人に伝えること、ですね。
先生をする時は、何も知らない真っさらな人たちにまず楽しんでもらうこと。

でもやっぱり犬の栄養学の世界でのルールがあるので、ただ楽しければいい、見た目が可愛ければいいのではなくて、ルールの中で最大限に楽しめるように伝えています。
そういう時、どうしたら分かりやすく伝えられるのかっていうのが課題になるんですね。
だからこそ、伝え方や、自分の軸作りに関してはスクールに通って勉強していた時期がありました。

専門知識を持つことはもちろんいいことで、私の場合は栄養学と料理になりますけど、それだけでなく、他にもどんどん知見や視野を広げていくことも常に意識しています。
専門知識を持っているだけでは道は広がらないので、知識を得た先の伝え方やコミュニケーションの取り方も勉強して練習していきました。

犬ごはんをつくりたいと思う人にアドバイスをお願いします。

慣れるまでは試行錯誤とお勉強も必要かなと思います。
でもやっぱり、まず一番には楽しむことです。
犬と人が一緒に楽しみながら暮らすっていうことが前提であるべきだと思うので。

インスタグラムやブログ用写真のスタイリング・撮影について意識していることはなんですか。

写真に関しては多分３日くらい喋れちゃうんですけど（笑）
写真とかスタイリングに関しても理論付いたもので学んでいるので、その辺の細かいルールとかは意識します。

やっぱりごはんと言っても犬用なので、例えばフォークとナイフが入ると犬用には見えないんですよね。
なのでリアリティーは大事にするようにしています。
いい意味で犬の食べ物と伝わる、でもいい意味で裏切れる、みたいな中間地点を大事にしています。

後は、ライフスタイルをわかりやすくすること。
写真の中のストーリーが見えるように意識しています。

犬と一緒に撮る時は犬の安全を考えるようにしています。

インスタグラムの写真やスタイリングのインスピレーションはどこから受けていますか。

10代の時からなんですけど、CDのジャケットとかミュージックビデオとか映画から影響を受けてると思います。
同じカテゴリーの雑誌とかよりかは全く違うものから。
色とか配置とかいいなって思うものに出会うと参考にしたりしますね。

インスタグラムの投稿の際意識していることはありますか。

レシピを伝えているので、やっぱり真似してもらえるものっていうのは大前提で考えています。
現実離れしすぎないようにすることですね。
あとは伝わらないと意味がないので、言葉選びもわかりやすくしています。
やっぱり学びが深くなってくると専門用語を使ってしまったりするのですが、多くの人に理解してもらえるように、わかりやすい言葉に置き換えたりします。

インスタに関しては、写真の色を少し落としますね！
でもやっぱり食べ物の写真なので、おいしそうに見えるギリギリのラインを探って加工します。

いちかわ先生のインスタグラムアカウントはこちらから

ワンちゃんの写真を撮る時のポイントはなんですか。

おやつの力をしっかり借りることですね（笑）
ちゃんとおやつでつって、後はたのみこみます（笑）「おねがいしますよ〜」って（笑）
後はもちろん、嫌がる時はやめて、撮れたものの中で選びます。

続いて、愛犬のばにらちゃんとびすけくんについてお伺いします。
出会ったきっかけを教えて下さい。

2匹ともペットショップで出会った子です。
ばにらはショップで見かけた時、すっごくアピールしてたんですよ（笑）
犬と暮らしたいなって思っていた時に、ショップに行って、特に犬種もこだわりなく、良いご縁があればいいな〜程度だったんですけど、ばにらがすごくアピールしていて、それがご縁でうちの子になりました。

2匹目は、ばにら的にももう1匹いたらいいかなって思って検討し始めたんですね。
やっぱり、犬には犬の世界があると思って。
それを考えていた時期に、びすけとの出会いがあった、っていう感じです。

2匹の性格を教えて下さい。

しょっちゅうじゃれあいみたいな喧嘩してます。
今朝もけんかしてたんですけど（笑）
ばにらは食いしん坊王で、お姉ちゃんて感じの性格です。
世話焼きで面倒見がいいですね。
びすけはマイペース、好奇心旺盛って感じです。
最近散歩の時に会う猫ちゃんと遊びたがってます（笑）

1日のお留守番時間はどのくらいですか。

長い時は5.6時間くらいですね。
ケージに入れてお留守番してもらっています。
いたずらは今でこそしないですけど、子犬の頃は、ちょっと家を出ただけで部屋中にティッシュが散らばってたりしてました（笑）

愛犬たちのために行っていることがあれば教えて下さい。

やっぱり、健康なうちから健康に気をつけること。
あと、意識しているのは言葉に出して話しかけることですね。
伝わっているか、わからないですけどね（笑）
でも、理解しているんだなって思うような節はあります。
びすけはしごと〜っていうとトイレシート持ってきてくれるんです（笑）
言葉をかけることは、意識しているというか、癖になってることかもしれないです。

いちかわ先生にとって愛犬たちはどのような存在ですか。

無償の愛っていうものを教えてくれる存在です。
正直、犬からしたら逃げようがないのかなっていうのもありますけど、私が落ち込んでる時でもダメダメな時でも見守ってくれたりだとか。
いつもそばにいてくれるので。

友達関係とかも見直せますね、友達が大変な時こそ一緒にいてあげようとか。
前から思っていても、より強く思うようになりました。
でも、距離を置いて欲しそうな時は遠くから見守るとか。
犬って本当、距離感の取り方絶妙ですよね（笑）