今回は、元Cancamの専属読者モデルで、獣医師の下薗なおこさんにインタビューさせていただきました!
なおさんのファーボの活用方法や愛犬との過ごし方について聞かせていただきます!!
2021年より、Furboはグローバルで「Furbo For Good」という社会支援活動を開始しました!今後は、すべての人や動物、そして地球と無償の愛を共有するために、動物福祉に関わる様々な活動を支援していく予定です。
Furbo For Goodの取り組みとして、こちらのブログでは、日本の動物保護団体の活動内容やプロジェクトにかける思いをインタビュー形式で紹介していきます。
今回は、沖縄県の宮古島で犬猫たちの幸せのために尽力されている宮古島SAVE THE ANIMALSの中原さんにお話をお伺いしました。
Q. まず最初に、宮古島SAVE THE ANIMALSさんの活動内容についてお話いただけますか。
宮古島SAVE THE ANIMALSは、2019年に宮古島最大のシェルターとして運営を開始しました。
元々は、宮古島全土の保健所からの引き出しボランティアをメインとして活動していましたが、2020年4月に保護犬猫専門の病院を施設内に立ち上げました。
まずは増えすぎている命を限りなくゼロにするために、避妊・去勢手術を活動の軸として行っています。
2019年の夏頃までは、犬が120頭前後、猫も100頭前後の収容数になっていたんですけど、現在は犬50頭、猫も50頭くらいになりました。
時期によって子犬が多い時期や子猫が多い時期もあるんですが、大体50~100頭を行き来している状態です。
やっぱり離島というのは特殊で、小さい島の中だと(犬猫たちが)家族同士で増え続けたりします。
また、里親を探すのは島内では限界があり、島外に出て行く必要がありますが、飛行機に乗らないと外に出られないので、疾患を持っている犬猫などは島にとどまるしかなくて。
島から出られない犬猫たちが増え続けるというのは、島内での解決が難しくなってくるので、根本からの解決に重きを置いていこうという思いに至り、2019年から島外の避妊・去勢の経験値の高い獣医さんに協力してもらって動き始めました。
圧倒的な犬猫たちの収容数に対するお世話に必死だったので、シェルター運営から1年以上た経った2020年の4月から、やっと病院運営をスタートできました。
今は徐々に設備も整ってきていて、獣医師もほぼ毎週来てくださるようになって安定できるようになってきました。
今後、状況が改善されたかどうかが大きく数として反映されていくんじゃないかなと思います。
Q. 病院を開設されてから1年程経ちましたが、既に収容数に変化が現れつつあるのでしょうか。
そうですね、かなり減ってきています。コロナの影響もかなりあるとは思います。
コロナになってから島でのイベントなどもなくなり、観光客が沢山来ることもなくなったので、野良の犬猫が人目につかなくなり、通報数が減ったことも収容数が減った一因だと思います。
2019年に病院の活動が始まってから3年たったんですけど、獣医師を招致して、避妊・去勢手術の実施数が増えてきたことも、収容数が減った一つの理由であってほしいなとは思っています。
Q. 避妊手術実施の推進については、どのような想いで活動されていますか?
収容数が減ってきたとはいえ、犬猫共に収容数は50頭~100頭を前後しています。繁殖を制限しても、保護すべき犬猫の数は中々減らない。これ以上増えなくても元々の数が多いので、増えなくても減らないという状況が続いている。
コロナの影響で収入が安定しなくて犬猫を手放す方もいて、全国的に問題視されていることは宮古島でも起こっています。
私達は今の活動をずっと続けるものではなくて、いつか終わるものとして、終わりを見据えて活動しています。
保護・譲渡活動も、もちろん一生懸命やっていますけど、それ以上に繁殖の制限を進めて、最終的にはシェルターの縮小、そして閉鎖までしっかり持っていけるようにしたいと考えて活動しています。
保護・譲渡活動よりも、現在は医療支援の活動にフォーカスされているんですか。
そうですね。このシェルターも医療面で特に困ってるかなと私は思っています。
他の保護施設の方も、保護したはいいけれど、譲渡されるまでの期間の方が特に大変という方が多いと思います。
保健所から引き出した場合も、保護したり引き出してシェルターにきた所がゴールではなく、そこが始まりなんです。
そこから先が大変な所なので、保護した後のサポートに注目して考えてほしいなと思っています。例えば、保健所では「殺処分ゼロ」がゴールになっていますが、私達はその先を見て行動していきたいということは大切な軸としてホームページにもあげています。
しかし、そのことに対する理解が中々まだ広まっていない、伝わりにくいという状況です。
避妊・去勢、寄生虫の駆除、ワクチン接種など、引き出して保護した後の方が大変なので、そういう所に目を向けて頂いたり、支援をして頂けたらと思います。
私たちの発信だと私たちの団体を応援してくださる方にしか伝わらなかったりするので、一般の飼い主さんとか、犬猫が好きという多くの方に、そういった現状をライトに伝えられるものがあればいいなと思います。
コロナになる前は沢山の人の目に触れてほしいという思いがあったので、シェルターを誰にでもオープンな状態にして、来てもらって見て触れてもらう、そこから寄付などに繋げていただける様にという思いで活動を毎日やっていました。
コロナ禍になってからは、すぐに全てを閉鎖しました。スタッフがコロナになる心配もありましたし、沢山の犬猫の命を預かっている状況で、日々のお世話もあるので、不特定多数の人と接する状況は避けようと考えました。
それによって人の目に触れてもらう機会も少なくなってしまいました。また、ボランティアさんの新規募集も中止しました。
その結果、外からの意見などを聞きにくくなったり、犬猫の様子や私たちの活動を見てもらえなくなってしまいました。
私たちの中でしか意見をシェアできなくなり、外部との関わりが無くなった分、譲渡が思うように進まなくなったり、島外に犬猫を出せなくなったりして大変な時期もありました。
ですが、ステイホームする方が増えたことによってSNSを見ていただける機会が増え、支援も増えました。
宮古島に行けない分支援したいと言ってくださる方が増えて、シェルターの運営や活動はコロナ前と変わらず出来ています。
本当は、人が移動できるのであれば不特定多数の方に見ていただけるように、様々な分野の人が集まるイベントに呼んでいただいたり、今も呼んでいただけてはいるのですが、直接活動内容を発信できたらなとは思っています。
現状では厳しいので、こうした活動に関心の薄い方々にも興味を持ってもらえるよう、芸能関係の人などに、主にSNSを使ってライトに発信してもらえたらと思っています。
ただ、あんまりライトにしすぎても問題の重要さが伝わらないと思うので、きちんと理解してもらう為に問題をちゃんと発信したいという方には、SNSを通して協力して頂いています。今後もそういった活動が続くかなとは思っています。
運営を支えるスタッフやボランティアさんは複数名いるのですが、全体を常に管理しているのは、どこの施設も代表だけという形になってきます。
大規模な施設だと有給のスタッフさん等もいるとは思うのですが、私など施設の代表者は逃げ場がない状況で命を預かっている訳なので、24時間365日、実質休みはない状況です。
どこの団体さんもそういった状況の中でやっていると思うので、責任者の抱えている苦しみ、精神的な負担はかなりのものだと思います。年々日本では保護施設が増えていますが、「助かる命が増えて良いね」とうわけではなく、実際に保護活動を行う人の負担や苦しみが増えているという現状があります。なので、避妊・去勢手術などの医療体制の拡充に目を向けていただけたらと思っています。
避妊・去勢を推進していると、生まれてくることを否定しているように思われるかもしれません。しかし私も生まれてくることは喜ばしいことだと思っています。ですが、生まれたからには全ての命が生きていける世の中でないと、生まれた命以上に殺される命が多い状況になってしまいます。
保護施設が増えて、受け口が増えたところで、面倒を見てくれる家族がいなかったり、捨てられたり、収容の期限により命の期限が来てしまうようでは意味がないと思います。
助けないといけない目の前の命の「もっと前の段階」に、皆さんの意識を向けていただけたらと思います。
長期的に犬猫の命に責任を持てる人間がどれだけいるかということが、一般家庭の飼い主でも保護施設のスタッフでも重要だと思います。保護活動に関わる前に、今から行おうとするその活動にどれだけ責任を持てるのかということを理解できる人は少ないと思います。私自身も、シェルターを3年運営してきてそれがやっと分かったなと思います。
長年やっている団体さんはそういった苦しみをずっと抱えて活動していて、だけど終わりが見えない状態だと思います。
宮古島は大きい島ではないので、保健所の収容数も数百頭だったりして、終わりが見えるかもしれないと思えたりもします。現に今も収容数は下がってきているので。
ですが、本州では何千頭もの収容数だったりします。一匹送り出したところで次の日には更に入ってきたりして、無力感を感じてしまったり、終わりが見えないと思えてしまうんじゃないかと思います。
そういった問題は本当に苦しいなと感じます。
施設をただ増やすのではなくてそれよりも前の段階でどうにかしたいとずっと考えてきました。目の前に、今なぜかわいそうな命があるのかを遡っていけば、もっと根本的な問題解決に近づけると思います。
なので、私たちは医療面にフォーカスして、それを宮古島から全国に広げていくことを活動の軸としています。
Q. ありがとうございます。ここからは、Furboについて少々お伺いしたいと思います。Furboドッグカメラを使用されてみての感想、役立っている点などがあれば教えてください。
老犬や病気の子を定期的に自宅に連れ帰っているので、その子たちのお世話に活用しています。
Furboを自宅に置いておくことで、その子たちを見守ることができるので、シェルターまで毎日連れて行って行き来する必要がなくなり、犬たちの負担軽減になっています。
声が良く聞こえて映像もクリアなので、安心して家を空けることができ、助かっています。
今回の取り組みには是非関わらせてもらえたらなと思っています。Furboは犬猫のことを考えている良いものだと思いますし、周りにも使っている人や、興味を持っている人が多いです。
在宅勤務が増えてはいますが、私の様に現場に行って働かないといけない人も多いと思います。なので犬猫がいる人にとってFurboは必須のアイテムかなと思います。
また、Furboの映像をSNSに載せたりしていたんですが、人間がいる時といない時の行動の違いについてフォロワーさんが共感してくださることがありました。
Furboがないときは特に意識していませんでしたが、一回使うようになると見れないと不安になってしまうくらいです。
いつでも愛犬の様子を見られる安心感は、飼い主さんにとってとても心強いと思うので、そういったグッズと共に情報を発信したり、活動を一緒にさせていただけたらなと思います。
中原さん、誠にありがとうございました!
宮古島SAVE THE ANIMALS
Instagram: @save.the.animals385
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