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犬の最新心理学
2017/10/11

わんちゃんを飼っている方は、一緒に生活をしていると「犬は人間の感情を読み取れる」 と思う節がたくさんあるのではないでしょうか?
グレゴリーバーンズ(Gregory Berns) はそんな人々がなんとなく感じている疑問「犬の心理」を研究する為、犬の脳内の「*報酬系領域」の研究を始めました。

しかしMRIは人間でさえ苦手な機械であり、犬達は特に音に驚いてしまったりとに麻酔なしにこの機械に入るのは難しく、何ヶ月か試行錯誤を繰り返した後テストを始める事ができました。

*ヒト・動物のおいて、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系

(参照 Brainvalley)

 

おやつを見ると嬉しくなる

fMRI(機能的磁気共鳴画像法)とは神経学テストプロセスで、簡単に言うと脳の特定部位での血流とアクティビティーを測る物です。

人間の脳内にある尾状核という神経核は、ポジティブな感情を抱いた時に活発になります。

同様な尾状核は犬の脳内にも存在し、犬はおやつのサインを見た時にその部位が活発になりおやつなしのサインを見た時には何も起きませんでした。


慣れ親しんだ人間の匂いを嗅ぐと嬉しくなる

次に犬が匂いをどの様に嗅ぎ分けるのかのテストを行う為、チームは様々な臭いに犬達をさらしつつスキャナーの中に寝かせました。

家庭内で犬がどの様に他人や見知らぬ犬を認識するのかを知る為、始めの実験は①人間の家族または他人の匂いを使い、次に②一緒に住んでいる犬または全く知らない犬の匂いで行いました。

結果、報酬系領域は慣れ親しんだ人間の匂いを嗅いだ時のみに活発になる事が見受けられました。


犬は右脳で言葉の抑揚を感知、左脳で意味を理解する

 


バーンズの研究の一方、神経科学者のアッティラアンディクス(Attila Andics)は自ら犬の脳スキャンの研究を始め、
犬には人間と同じように言語センターが脳内に存在し、言葉の意味やトーンを脳の反対側で処理するという事と私たち人間の感情を察知する事ができるという事を証明しました。

fMRIテスト中、彼らは犬の左脳が good boy (良い子)などの意味のある言葉を聞いた際には活発になり、そうでない言葉を聞いた際には何も反応がないという事を発見しました。つまり、犬は左脳で言葉を理解するという結果を得られたのです。 

その後、研究の次のステップとしてあまり意味のない言葉や曖昧な言葉を話し続けた結果、犬が理解できない言葉を言いながら声のトーンで感情を込めると、犬の右脳はいつも反応を示すという事が分かりました
つまり犬は聞いた言葉の意味を理解していなくても人間の感情を察知する事ができるという事が分かりました。

これらの研究により、犬が感じる全般的な安堵感、音、匂いのつながりは研究上明白になりました。
 



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