犬は私たち人間に愛情をたくさんくれます。でも犬は寿命が人間より短い。だから余計大事にしたいと思うんです。
ワンちゃんはふとした瞬間に病気になります。
愛犬と生活していると少しの変化があるだけで、心配になりますよね。
皆様は愛犬の様子に変化があったとき、
・1日程度様子を見てみる。
・ネットなどで情報を調べてから、病院に行くか判断する。
・変化があればすぐに病院に連れて行く。
この中だと、どちらに該当するでしょうか?
実のところ、1日以上様子を見ると命の危険がある場合も多いです。
愛犬の変化に気づいたとき、愛犬家の皆様に注意して欲しい! というサインがあります。
※下記項目はあくまで目安になりますので、少しでもおかしいなと思ったら、専門家に直接相談するのがベストです。
今日は「愛犬を動物病院に連れて行くか悩んだら見て欲しい愛犬のサイン」をお伝えします。
動物病院に行くか悩んだ際の一助に、ぜひ生かして頂ければと思います。
①高体温・低体温
犬の正常体温(直腸温)は38.0~39.0℃です。
体温が39℃を超えるような高体温は身体の異常のサインとなります。
特に40℃を超えるような状態では命の危険につながることもありますので、すぐに病院に連れていきましょう!
逆に、37℃を下回るような低体温も、もちろん身体の異常のサインとなります。
その場合もすぐに病院に連れて行くようにしましょう!
*確認方法
市販の体温計で測定する。
体温計が無い場合は口の中や耳を触って普段との体温の違いから判断しましょう!
※体温測定でお尻を傷つけないように、測定方法はしっかり専門家の指導を受けましょう。
②心拍数の異常
心拍数とは文字通り心臓の拍動の数となります。
犬の正常な心拍数は、安静時には小型犬で1分間に60~80回となりま す。大型犬は40~50回。
心拍数が変化する要因はいくつか考えられますが、例えば全身に血液が足りない状態の場合は、たくさん血液を心臓が送らなければいけない為、心拍数が上昇します。
1分間に150回以上などの心拍数は異常であることを覚えておきましょう。
興奮状態やストレスがない環境でも、心拍数の上昇が長時間認められるような場合は、動物病院に連れて行くことも考えましょう。
*確認方法
身体の左側の鎖骨のすぐ下の胸を触ると心臓の拍動が感じられます。
日頃からどの箇所で心拍数を感じられるか試しておきましょう。
数え方としては、10秒間の心拍数を数え、それを6倍する方法だと計算しやすいです。
③呼吸数の上昇
呼吸数の上昇は呼吸器疾患の可能性を示唆しています。
心臓病や肺炎、気管虚脱など、呼吸器の病気は命に関わることの多い病気の一つとなります。
犬の安静時の呼吸数は1分間に20~36回となります。
ベロを出したまま、ハアハアしているパンティング状態(興奮時や運動後の浅くて早い呼吸で病的でなく体温低下の為の呼吸)と、病的な呼吸数上昇の区別は付きにくい場合もありますので、安静時の呼吸数で比べるようにしましょう。
*確認方法
落ち着いている環境でのワンちゃんのお腹の浮き沈みで呼吸数を数えましょう。
心拍数の数え方と同様に、10秒間の呼吸数を6倍すると数えやすいです。
*病的な呼吸様式は専門家でないと判断がつきにくい場合もありま すので、迷ったらすぐに専門家へ相談しましょう。
いかがでしたか?
今日あげた体温・心拍数・呼吸数は、獣医さんが診察の時に必ず見る項目となっています。
また、そこから救急獣医は命の危険性を判断します。
飼主様自身もご自宅で初歩的な判断ができるよう、少しでも愛犬の危険のサインを知っておいていただきたいです。そうすることで、手遅れになる命がなくなることを願っています。
こちらの記事が、その際の一助になれれば幸いです。