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神奈川県動物保護センターの犬・猫殺処分ゼロまでの道のり
2017/06/28

神奈川県動物保護センターの過去と変遷

先日、神奈川県平塚市にある神奈川県動物保護センターで行われた「アニプロさんと見る保護センター見学会」に参加して参りました。
皆様は神奈川県の犬は4年連続、猫は3年連続で殺処分ゼロである事をご存知でしょうか?この記録は日本で初めての快挙との事です。
そこには職員さんたちの並々ならぬ努力と、動物保護ボランティアさんの大きな助けがありました。
現場に行き、実際にお話を聞きながら施設を見るとその重みが分かります。

「保護センター」と聞くとまだまだ近寄りづらい、怖いというイメージを世間からもたれているようだと職員さんはおっしゃっていました。
しかし少しでも多くの犬を助けるには、より多くの人が現実を見て、知り認識していく必要があると実感致しました。
そこで本日は皆様に我々が聞いたお話、見た物、感じた事を共有させていただきたいと思います。

まず、地下にある飼養管理室の見学をしました。
この部屋にいる子たちの中には、もう1年程施設暮らしをしている犬もいるようです。
この部屋は5つあるのですが、殺処分をしていた時代は犬が来た順に右の部屋から入り、1番左の部屋の次の移動先が処理室となっていたそうです。


 

次に処理室に移りました。
昔は、このシルバーの小さな部屋(写真下、左)に一度に20匹程が入り炭酸ガスで処理をするという方法がとられていたそうで、その後そのまま下へ落ち焼却されるというシステムであったようです。
そしてこの小さな窓からガスを吸いきれずまだ苦しんでいる子がいないかを確認していたそうで、そういった子がいる場合は注射で眠らせて安楽死をさせてから焼却となっていたとのことです。
実際、親子で入っていた場合に子犬がお母さんの腕の中にくるまってガスを吸いきれずに生き残ってしまうというケースがあったらしく、なんとも胸が苦しくなるエピソードでした。

写真下、右はガスを噴射するスイッチを含む装置で、昭和時代からのものなのでかなり古い印象でした。
当然ですが、このスイッチを押す仕事は職員さんにとってやりきれないものであったとお話を聞きました。
二度とこのスイッチが押される事のないよう願います。
そしてこのような事が他の保護施設ではまだ行われているのだと考えると、恐ろしくなりました。

   

(以下は処理室に残っていたサイン)

「保護犬」という言葉がよく聞かれるようになったのは実は福島の震災以降であったのではないかと職員さんはおっしゃっていました。
しかし、当時の人々の注目は福島の震災犬に集中し、そうでない保護犬への活動が弱くなっていたそうです。
中には保護する犬が福島の震災犬でなければ引き取らないという人までいたようです。
世間ではペットショップやブリーダーが批判される事が多い傾向にありますが、悪いのは実は正しく生き物を飼う姿勢のない一般人であるのではと問題提起されていました。

以前は表参道の青山ファーマーズマーケットにて譲渡会をやっていたそうなのですが、当時はかわいそうな犬、殺処分されてしまう犬という目で見られ近づく人がなかなかいなかったそうです。
しかし現在は、センターで直接引き取られるよりも譲渡会にて引き取られる方が多いそうです。
そして、統計で見ると過去に比べ大きく全国的に減ってきています。

平成28年度動物保護センター事業概要、P20 「犬・猫の処分頭数(全国:参考)」より

このように時代が変わると共に人の認識と態度が変わってきており、今は野良犬もあまりいなくなりました。

のまま良い方向に進み、若い人にも正しい知識が伝わって行けば全国的にも殺処分ゼロを目指す事が出来るのではないのでしょうか。

ちなみにこちらの保護施設では鳥や猫も保護しています。

   
この部屋は元々解剖室だったそうで、天井にはまだライトが吊り下がっています。
ここにいる猫ちゃん達は飼えなくなった飼い主さんが連れて来た子達との事です。


この神奈川県動物保護センターは2年後に建て替えられるそうで、綺麗になるのはもちろん、処分室はなくなり保護犬の個室も増えるそうです!
とても良いニュースですね!

職員さんは、100人が1匹引き取るだけでも状況は変わるとおっしゃっていました。
そのためにもまず、より多くの人が犬を飼うことの責任を自覚し正しい知識を付け、手放されてしまった子達の未来について考えるようになる世の中にしていく必要があるのではないでしょうか。
ファーボユーザーの方は心から愛犬の事を思いやり、常に気にかけていらっしゃるというような心温かいペットオーナーさんですが、残念ながら未だそういった方ばかりがペットを飼っている訳ではないようです。
そして、世間の人々の協力なしに殺処分ゼロをこれからも続けてはいけないでしょう。

こちらの保護施設では、アニマルプロテクションという団体をされておりエコバックやおやつ、カレンダーなどを販売しておりその収益は寄付金となります。
その他にも譲渡会やセミナーイベントは毎月この団体として行われているそうです。
皆様も是非足を運んでみて下さい!

 

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現在弊社では寄付プログラム1 post for 11 (wan wan)を行っており、Furbo(ファーボ)で撮影した写真や動画に、指定のハッシュタグ「#おたすけファーボ」を付けてSNSに投稿するだけで参加可能です。
1投稿につき、11(わんわん)円が動物救援活動を行う非営利団体「ちばわん」に寄付されます。
寄付金は、治療を必要としている保護動物たちのため、そして不妊去勢手術、ワクチン接種などの医療処置費用や動物保護・愛護活動の費用として使用されます。

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Furboは今後も保護犬活動を強化し、こうした不幸な犬を一匹でも減らすための活動のサポートや保護団体が保護活動に専念できる環境をサポートして参ります。






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