今回は、カップルYoutuberとして活躍中で、InstagramやTikTokでも大人気のなこなこチャンネルのお二人、”こーくん”さんと”なごみ”さんにお話を伺いました!
今や見守りカメラはペットの飼い主にとってはおなじみの存在。外出先からスマホでペットの愛らしい表情が見られるほか、留守中の安否確認にも役立つ。そんなペットケア製品にもAI搭載の流れが起きてきた。
その代表とも言えるペット用カメラのFurbo(ファーボ)や今年7月30日(月)リリースの猫用トイレなどからAIが学習して行うペットケアについて探る。
愛犬の顔を判別するペットカメラ
ペットカメラの中でもFurboは定番カメラの一つだ。広角カメラとマイク、スピーカーなどが搭載された双方向コミュニケーションが特徴。例えば犬が吠えるとスマホに通知してくれたり、スマホから自宅の犬に呼びかけできたりと、離れていても愛犬と遊べる。
そしてこのほど、AI搭載で顔認識が可能になったことから「スマートドッグ通知」という3つの機能が追加された。
1.ドッグセルフィー通知
愛犬がFurboに近づくと、自動でカメラが撮影。プッシュ通知で飼い主のスマホに撮影画像が送られる。
2.ドッグアクティブ通知
愛犬の自宅での活動を感知して自動で撮影し、スマホに自動通知。家の中をうろうろ動いているときや、イタズラしているとき、おもちゃで遊びまわっているときなど。
3.ファミリー通知
家族や不審者など人間が映り込んだ際にも、その瞬間の写真とともにスマホに通知。
まずはFurboを販売するTomofun株式会社の代表取締役 布施健(ふせ たけし)氏に、AI機能を搭載した経緯を聞いた。
「Furboは、もともとドッグオーナーの方々の共通の悩みである“愛犬のお留守番の不安”を解消するために作られました。これまで外出先から自宅の愛犬を見たり、話したり、おやつをあげることはできましたが、それだけでは悩みのソリューションとしては不十分だと考えております。忙しい愛犬家の皆様のためにも、Furbo自体が飼い主に代わり、愛犬の様子を常に監視し、その様子を飼い主の方々に主体的に伝えられることができれば、“お留守番の不安”という悩みをもっと深いレベルで解消できると考えているため、AI機能の搭載に至りました」
この3つのスマートドッグ機能において、AIはどのように機能しているのだろうか。
「3つの機能ともに『ディープラーニング』という人工知能の技術を活用して、大量のデータを機械に繰り返し学習させることで、スマートドッグ通知の精度を上げています」
AI搭載のペットケア製品の潮流
ペットケア製品全体を見渡すと、他の分野と同様、AI搭載の流れが起きてきているようだ。
例えば、今年7月末には、AIを搭載したペットケア製品をシャープがリリースした。
同サービスは、AIとIoTを活用したペット向けサービス「COCORO PET」の第1弾で、猫用のトイレ型ペットケアモニターだ。猫の尿の量や回数、体重などを計測する機能を備えている。
計測したデータはクラウド上に保存され、飼い主は「COCORO PET」というスマホアプリで確認できる。計測されたデータは自動で解析され、猫の尿の量がいつもと比べて多い、少ないといった情報を知ることができたり、トイレの滞在時間が長いなどの異変を検知し、飼い主に通知したりする。これにより、飼い猫の異常を早期に発見できるというわけだ。
ペットケアモニター<HN-PC001>のスマホ使用イメージ(シャープ提供)
こうしたペットケアにAIを搭載する場合、「対ペット」という意味ではどのような特徴があるのだろうか。技術的に対人間と異なるところはあるのだろうか。布施氏は次のように話す。
「Furboは、ペットの中でも“犬”向けに特化した商品であるため、ドッグオーナーのニーズに寄り添った機能の開発にこだわっています。AI技術というと、人間の顔や音声の認識機能の開発は多いですが、犬の顔や犬の音声(鳴き声)の認識機能に関する開発ケースはまだまだ少ないのが現状です。ペット全体を対象とするのではなく、犬にこだわり、データを集積し、AI技術の精度を上げるために取り組んでいます」
ペットカメラにAI機械学習は今後どう活かされる?
また布施氏に、ペットカメラのAI機能の今後について聞いてみると、今後はあくまでも「愛犬のお留守番の不安解消につながるかどうか?」を判断軸に、よりベネフィットの大きいソリューションから優先順位をつけて、さらなる機能の拡充を検討していきたいと話していた。
AIは各分野で取り入れられているが、Furboにおいては犬に特化したAI機能が次々と拡充されていくだろう。そのうち、ますます飼い主のかゆいところに手が届くペットカメラに進化していくと考えられる。
また、ますますペットに寄り添った製品が増えていくと考えられる。今は顔や鳴き声というところまできているが、将来、Furboが犬の気持ちまで読み取り、AIによって学習するように進化する可能性はあるのだろうか? 布施氏に聞いてみた。
「長期的には、可能性があると考えております。しかし、愛犬のお留守番の心配要素を因数分解した際に、要素としては『ヘルスケア』が大きいと考えており、そこへの対策を最優先にと考えております。また、そこへのソリューションのひとつとして、『犬の気持ち』も間接的につながっていると考えておりますが、現状では、可能性としてはあるとしか言えないです」
今後、期待が高まるペットの「ヘルスケア」のジャンル。犬の気持ちへの理解につながるAIについても注目だ。
【取材協力】
Furbo(ファーボ)
外出先からスマホの専用アプリを使って、お留守番中の愛犬の様子を見たり、話しかけたり、おやつをあげて一緒に遊ぶことができるドッグカメラ。世界10カ国でAmazonベストセラーを獲得し、世界中で10秒に1台以上売れるドッグカメラとして世界中の愛犬家に支持されている。
https://shopjp.furbo.com