このプロジェクトでロッキーさんが建てているのは、単なる簡易的な犬小屋ではありません。犬が寛ぐ場所や家具など、そこで快適に暮らすために必要なものがすべて備わっている、人間が暮らすような家を小さくしたものです!
保護犬たちはそこで、里親が見つかるまでの間快適に暮らすことができます。またそれによって、保護犬たちが里親に引き取られた後、その家の環境に慣れやすくすることができるのです。
いやあ、忙しいの忙しくないのって(どっちやねん)。
とーさんのインスタグラムをご覧いただいてる方ならすでにご存知かと思いますが、この1年くらいをかけて編集を手掛けていた書籍がついに発売になりました。
その本とは女優・石田ゆり子さんの「ハニオ日記」です。石田ゆり子さんが2016年から始めたインスタグラムに投稿してきた日々の記録を全3巻にわたりまとめたものです。
そうなのです全3巻!!この圧巻のボリュームを著者のゆり子さんはじめ、われわれ製作スタッフは「これはもはや猫界の大河ドラマ・・・」と評していました。
本を作る時って、デザインラフとよばれる、本のページのデザインをこんな感じでつくりますよー的なサンプルをつくるのですが、それだけでA4の用紙にして1,000枚くらい!!これを毎日、ずっと肌身離さず持ち歩いてました。
これが重い……
ずっしりと。
ゆり子さんと毛だらけの家族たちの5年間の重さがずっしりと伝わってくるのです。
その内容については、ぜひ本屋さんで手にとって読んでみてほしいと思うのですが、読みすすめていくと、ゆり子さんとゆりごろう王国のみんなが積み重ねた時間は、そのまま読者たる自分の5年間の積み重ねでもあって、なんだか、いろんなことを思い起こさずにはいられませんでした。日記だから、ゆり子さんはそのときに感じたままに、当時の気持ちを正直に綴っています。その積み重ねが人生であり、生きるってことなんだと、じわじわと心にしみるのです。日記文学といえば、武田百合子さんの「富士日記」が名作ですが、まさにそれに勝るとも劣らないハニオ日記!涙も笑いもひっくるめてぜひ楽しんでほしいのです。
そして、なによりも伝えなくてはならないのが、石田ゆり子さんはこの「ハニオ日記の印税」をすべて保護犬と保護猫の活動目的で使用すると表明していることです。本読んで楽しんで、犬や猫たちを救うことになるなんて!!すみからすみまで石田ゆり子さんのこだわりにあふれた「ハニオ日記」がみなさんの心に届きますように……
さて、そんなわけで、ここ何ヶ月かとにかく大好きな釣りにもずっと行けてないほど(いや ちょっとだけ行ったか?だからどっちやねん!)仕事にどっぷり浸っていたとーさんの家の犬猫事情についてお話しします。
最近はすっかりお互いの存在を認め合うようになった、福・とも・もえ。留守番のときもこんな感じでソファーでリラックスムードです。
だいたいいつもソファのクッションの上はもえの定位置。そしてソファーの上が福の定位置。最初 はソファの端とへりだったふたりの関係もずいぶん「密」になってきました。うれしい。こんなとき、ともはいつもソファの後ろの方にある、爪とぎの中で丸くなってます。兄妹でも、居心地のいい場所ってそれぞれ違うのがなんかおかしいですよね。
ファーボのおやつで遊ぶ時も、最近では、ともともえは「はいはい、福ちゃんどーぞ、どーぞ」と譲り合い精神で臨んでいるようです。
ウィーーーンという発射装置の起動音がすると奥の部屋からすたこらさっさと福がやってくるのですが、その足音を聴きながら、おやつまでの道をあけて待っているのですよ。お互い無駄な争いは回避しようということでしょうか。彼らなりの「ルール」が知らない間に出来上がってきているのがわかります。余計な口をだすより、動物たちのやり方をだまって見守ることが大事なんだなと、あらためて実感。
こうやって人様にお見せする日記をつづる身としては、なにかしら事件があるほうが「ネタ」に困らなくていいわけなのですが、「ハニオ日記」のところでも述べたように、ただ、ただ、平穏に、淡々とすぎゆく、この時間こそが幸せなのですよね。
日々、生きていれば、やっぱりいろいろありますよ。こんちくしょーってときも、疲れたなあ、ってときも。それでも、仕事の合間に、ファーボを通してスマホから流れてくる「彼らの日常」を眺めているとどれだけ救われることか。仲良く、ソファで眠っている姿にどれだけ癒されることか。彼らがいるから、やっぱり餌代稼ぐためにがんばろう!って思えるなあと、このコロナ禍の今、強く強く思うのです。
そして、なによりも大事なのは飼い主が健康で長生きすること。彼らのことを最後まで責任をもって面倒を見ることなのですよね。
世界中、コロナの影響でペット産業が急成長しているなんて話を聞くと、少しこころがざわつく自分がいます。犬や猫と暮らすことは本当に素晴らしいことで、一匹でも多くの犬や猫が人間と共に幸せな「じんせい」を送ることを願ってやみません。が、一方で、安易に飼われたがために、 その先に不幸な運命が待っている子が生まれたりしないでほしい...と考えてしまうのです。
どうか、どうか、最後までしっかり責任持って面倒みてくださいませ(言われなくてもわかってますよね、すみません)。
小林孝延
福井県出身、編集者。月刊誌「天然生活」創刊編集長。「
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