このプロジェクトでロッキーさんが建てているのは、単なる簡易的な犬小屋ではありません。犬が寛ぐ場所や家具など、そこで快適に暮らすために必要なものがすべて備わっている、人間が暮らすような家を小さくしたものです!
保護犬たちはそこで、里親が見つかるまでの間快適に暮らすことができます。またそれによって、保護犬たちが里親に引き取られた後、その家の環境に慣れやすくすることができるのです。
今年もまた、あっという間に12月になってしまいました。みなさんとみなさんの家族、そして愛犬・愛猫たちにとってはいったいどんな1年でしたか。
自分の記憶では、ついこの前エントランスに飾ってあったクリスマスツリーを片付けたような気がするのですが……年々歳を重ねるごとに時の進むのが速いこと速いこと。
それでも、スマホの中にある今年撮った写真をつらつらと眺めていると、ああ、そうか。あんなことや、こんなこと。あっという間の様で、意外や中身のぎゅっと濃い1年だったなあと思い返しました。
というわけで、今年もとーさんと福・とも・もえの1年をFurboがとらえた瞬間もまじえながら振り返っていきたいと思います。
1月
今だから話しますが、じつは昨年末にお客様が来た時、怯えたもえが姿を消してしまって我が家は大パニック! もえがいない!! 見つからない!! どこなの!? と。大捜索の結果、なんと洗濯機のための配線がある壁の裏側の穴に落下していたのでした。そこで夜間に施工業者さんを呼んで、救助作業をすることになっちゃいました。なんとか怪我もなく、無事に救出されたもえはそれからしばらくは傷心で……とはならず、新年早々元気元気! ともと一緒にプロレスをするたびにその様子をFurboが記録してくれるのでした。
2月
この頃からとーさんが編集を手がけた石田ゆり子さんの『ハニオ日記』の編集繁忙期に入ってきました。寝ても覚めてもゆりごろう王国の写真にまみれる日々。我が家の福、とも、もえを慈しみながら、仕事でも、ハニオをはじめ王国のみんなと一緒。忙しいけど充実した日々でした(すでに遠い昔のよう)。
3月
福、とも、もえの距離が急激に近づいた3月。時間と共に種族を超えたつながりが生まれてくるのを目の当たりにして感動するとーさんなのです。
4月
コロナの勢いは衰えず、東京オリンピックやるの? やんないでしょ? みたいな頃。小林家は平和。ただし、とーさんは仕事がここ数年でいちばんやばい! っていうような状況。でも、テレワークが標準となったことで、どうぶつたちと一緒に過ごせることでストレスは半減。ご飯の時間もきちんと守ってあげられるし、福のお散歩に行くから運動不足にもならないしね。ほんと、どうぶつたちと暮らすっていいことしかない!
5月
ひさしぶりに福と二人旅。キャンプにいきました。いつもいっしょにいるけれど、散歩に行ったりキャンプに行ったり、いっしょにでかけるとお互いの信頼感がぐっと増すのはなんでだろう。臆病でこわがりな福が、山の中ではいち早くほかの生命体の存在に気づいてくれるから、本当に心強い存在になるんだよなあ。ありがとうね、ご褒美はステーキやで。
そして、ついにハニオ日記が完成しました! 最初に石田ゆり子さんに「本をつくりませんか?」とお話ししてから、たぶん5年近い歳月が経ちました。書籍化を断られ続けながらも、「もしも出版してもいいと思う時がきたら、お願いしますね」と言う、いつかのゆり子さんの言葉を胸に、密かに希望を持ちづけていたハニオ日記。この本を実現できて、もう編集者人生は終わりでいいかなと思った本です。インスタグラムの中で完結している「世界観」を、どうすれば本にしたときに新たな「物語」にできるのか。悩んでもがいて叱られて(笑)、作り上げた本が1人でもたくさんの方に届きますように。
6月
かわいい、かわいいとお肉をたくさん食べ過ぎさせたせいか?? ちょっと福が太ってしまいました。そこでダイエット作戦を開始。朝晩の散歩をロングコースにしてとにかく歩かせました。とーさんは楽しんでたけど、福は毎回うんざりした顔でしたね(笑)。散歩のあとは玄関でシャワー!毎日シャワー。ハニオ日記はいきなり累計24万部! オリコンチャートを何週にも渡って独占するなど一気にアドレナリン全開の6月でした。生きてる実感をひしひしと感じた6月でございました。
7月
この頃から、とも、もえ が僕が寝袋に入って寝ていると、その上に乗って眠るようになりました。最初はあまりにうれしくて、トイレも寝返りもすべて我慢していたものです。そんな様子もFurboが自動的に記録! アホ面で寝ているのがお恥ずかしい……いまではすっかり、お互いの居心地のいい姿勢もわかりあえています。
8月
そうだ! うっかり忘れてましたが、とーさんは今年の3月から突発的にギターを習い始めたのです。で、練習のための部屋をつくったのです。基本、練習していると、もえだけが聞きにきてくれます(笑)この写真はともですけどね。なぜか福は僕がいないときしかこの部屋に入ってこないんだな。そしてイタズラするという……どうぶつたちとの過ごし方も少しずつ変化が生まれた2021年です。
9月
とーさんが編集した料理コラムニストでブロガーの山本ゆりさんのエッセイ『おしゃべりな人見知り』が、料理レシピ本大賞のエッセイ賞を受賞しました!! とにかくブログや料理ムックで大人気の山本さんのエッセイ本を作りたいという思いを抱いて、初めてお目にかかってからもう10年以上になるでしょうか。いやもっと前か? 何度フラれても、諦めずにラブレターを書き続けたかいがありました。残念ながら今年はオンラインでの授賞式でしたので参加できませんでしたが、いやあ、こうした本に関われるのって本当にありがたいですね。編集者冥利につきます。本当に思い入れのある一冊です。
それにしても、わたくし「ゆり」という名前に足を向けて眠れませんね……
10月
今年はなんだか本業の編集というお仕事と、保護犬や保護猫に関わってきたプライベートが交錯する1年でした。ハニオ日記にはじまり、10月には同じく保護犬を家族に迎え入れた仲間達と一緒に『天然生活 保護犬と暮らすということ』を出版。
さらに、長年のお付き合いである文筆家でミュージシャンの猫沢エミさんの『猫と生きる』もリリースしました。どちらも、もともとはこういうお仕事としての「かたち」に結実するとは、まさか思わないところで話が膨らんでいったものです。見えない何かで操られているようなそんな感覚すらあったのでした。
11月
東京のコロナの感染状況も落ち着いてきました。ずっとリモートだった娘の大学研究室も再開。僕も仕事で出かけることが増えて、久しぶりに留守番の時間が長くなった福。分離不安がはげしくて、ずっと遠吠えしています。Furboの遠吠えお知らせが届くたびに切ない気分になるのですが、ここはもう耐えて慣れてもらうしかない。とも や もえ と遊んで気晴らししてね。
12月
うそ? もう師走? あまりのスピードで駆け抜けた2021年。最後にまた小林ファミリーがテレビで取り上げられました。今回はBSの番組でした。インスタグラムで僕の発信を見てくれている方は、きっと僕と福のストーリーも保護犬のことについてもわかってる方がほとんど。でもこうやってテレビで取り上げられると、これまで、一切そういうことに興味のなかった人が保護犬って? みたいに振り向いてくれることがあると思うのです。なので、できるだけこうした取り組みには協力するようにしているとーさんなのでした。
ということで、駆け足で振り返った2021年。みなさんにとってはどんな1年だったでしょうか。
2022年は、みなさんにも犬や猫たちにもさらによい年になりますように。
Merry X’mas&Happy New Year!